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作成日:2019-07-06 / 更新日:2020-05-06

情報処理技術者試験。一度は聞いたことがあるのではないかと思います。 その試験と攻略方法について解説します。

情報処理技術者試験はご存知でしょうか。 今は生活と切って離すことができなくなっているIT(情報処理)に関する国家試験です。 昔は国(経済産業省)が実施していましたが、今は独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が運営していますが、国家試験には変わりありません。IPA試験と呼ばれることもありますね。

IT技術力を図るためによく利用されている試験で、会社によっては、取得を義務付けているところや昇進の条件にしているような会社もあるようです。

転職する際にも国家試験ですから、これらに合格していることは自分自身のスキルが第三者に証明されているという貴重な証拠になので、非常に有効な国家試験だと思います。

ちなみに一部の試験(情報処理安全確保支援士試験)については国家資格としても取得することが可能です。

# 試験の種類

試験にはいくつか種類があります。その種類について、整理してみました。

[IPAホームページ]https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/seido_gaiyo.html

略号 試験区分 英語名称 実施時期
IP ITパスポート試験 Information Technology Passport Examination 随時
SG 情報セキュリティマネジメント試験 Information Security Management Examination 春秋
FE 基本情報技術者試験 Fundamental Information Technology Engineer Examination 春秋
AP 応用情報技術者試験 Applied Information Technology Engineer Examination 春秋
ST ITストラテジスト試験 Information Technology Strategist Examination
SA システムアーキテクト試験 Systems Architect Examination
PM プロジェクトマネージャ試験 Project Manager Examination
NW ネットワークスペシャリスト試験 Network Specialist Examination
DB データベーススペシャリスト試験 Database Specialist Examination
ES エンベデッドシステムスペシャリスト試験 Embedded Systems Specialist Examination
SM ITサービスマネージャ試験 Information Technology Service Manager Examination
AU システム監査技術者試験 Systems Auditor Examination

試験が春と秋の2回あります。 両方とも実施されているのは比較的内容が易しい基本情報技術者試験と応用情報技術者試験です。 そのほかの試験は上級技術者試験といわれるようなものですが、春か秋のどちらかしかありません。このため、試験合格を目指すためには1年に1回のチャンスを有効に活かすことが必要です。

# 試験の攻略順序

試験をどのように受けるのかは定義されていません。 前提となる試験があるわけでもないので、最初から難しい(上級技術者試験)を受けることも可能です。 ベンダーが実施している試験には順番に受けていかなくてはいけないという決まりがあったありするものもありますが、その辺りは比較的緩やかといえるのではないでしょうか。

とはいえ、まったく知識がない人がいきなり上級技術者試験を受けて合格できるようなものではありません。 合格率は10%-20%台の狭き門となっています。 試験内容も上級技術者試験は記述問題、論文問題なども多数ありますので、なかなか難易度は高いです。

でも、高いからこそ、合格できれば国に認められたということで、会社でも優遇されることもあるでしょうし、転職にもおいても役立つものとなっているのだと思います。

いくつかのパターンにわけて、受験してみるといい攻略順序を紹介してみたいと思います。(ちなみに私もまだまだ攻略途中です。極められるように頑張ります)

# まだ受験したことがない方

# まずは情報技術者試験

受験したことがない場合は、まずはFE(基本情報技術者試験)の受験がよいと思います。 広く浅く認識できているのかという点で非常に良い試験だと思います。

基本的には選択式のマークシートでの試験ですので、さほど苦も無く受験できると思います。 初めて受験すると思ったより知識が偏っていたなと思うのではないでしょうか。

# 応用情報技術者試験は必須ではないかも

最終的に上級技術者試験を目指すなら、応用情報技術者試験は必須ではないように思います。 上級技術者試験は春・秋で実施されている試験項目が異なりますし、その試験内容も多岐にわたります。上級をすべて網羅していくならば少しでも早く上級試験の対策を始めたほうがいいように思います。

ただ、着実にステップアップを目指すなら、応用情報技術者試験は受けてみてください。

# 上級技術者試験は得意分野を見つけると吉

基本情報技術者試験を受けて、自分の得意・不得意分野は理解できるのではないかと思います。 自分の得意分野を伸ばす方向で、試験を受けていくのがいいと思います。

# 特定分野の深みを目指す

DBやNWなどの特定の分野のスキルがそろっていそうなら、データベーススペシャリスト試験(DB)、ネットワークスペシャリスト試験(NW)がよいと思います。

製造系の会社などであれば、組み込み技術の特殊性があると思います。 このハードウェアにこそ、こういったソフトウェアといったことが必要になるはずです。 最近はIOTなんて言葉も一般化してきましたが、そういった方には、エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)で向いていると思います。

# マネジメント力を強化する

マネージメント関連なら、プロジェクトマネージメント試験(PM)、ITサービスマネージメント試験(SM)がよいと思います。 IT業界では様々なプロジェクトが進行し、その推進が求められます。 これは新たなシステム開発だけでなく、運用・保守においても同じです。日々、プロジェクトで起こる課題をどう克服していくのか、マネジメント力はIT推進のキーになります。

# IT活用のスペシャリストになる

ITが世の中にはあふれてきていますが、うまく活用するのはなかなか難しいところです。 費用対効果はもちろんのこと、全体最適をどう作っていくのか、常に考えていくことが必要となります。(意外かもしれませんが、ITってかなりの金食い虫なんです) 全体のグランドデザインをひいて全体をけん引していくような方にはシステムアーキテクト試験(SA)やITストラテジスト試験(IT)が向いていると思います。 一方でIT活用が規定の範囲内で行われているのかを監査する役割も必要となります。そういった監査にはシステム監査技術者試験(AU)もあります。

# 年初から春にかけて思い立ったら

なにかと目標を立てやすい時期なので、今年は頑張ってみようと思うことも多いと思います。昨年までもいろいろと勉強していたなら、春試験にむけて準備しましょう。

3か月ぐらいの時間があればきっと間に合うと思いますし、1か月ぐらい勉強すればなんとなるという強者もいます。(私はゆっくり時間をかけないとできない人なので到底できないですけど・・・) 書店で参考書を手に取ってみて、できそうと思うならその日から勉強を始めてみるのがよいと思います。

# 夏から秋にかけて思い立ったら

直前の秋試験にむけて、動き出すかを考えてみましょう。全く手つかずなら、秋にむけて動くよりは、次の春にむけて動いたほうがより確実かもしれません。

勉強時間をしっかり確保できるなら、3か月あれば上級技術者試験も太刀打ちできるはずです。

まずは試験のシラバスを確認してみましょう。自分自身が得意そうと思う分野が見つかればもうけもの。その分野を極めていきましょう。

# 最後に

自分自身の実力を試験によって試していくの重要なんだと思います。いろいろと学習できる環境がそろっている今の時代だからこそ、第三者がその実力を評価してくれるのはめったにないことないことなのかなと思っています。 いろいろな受験パターンがあると思いますが、自身の実力を図るためにもぜひ受験してみてはいかがでしょうか。

ベンダーが実施している試験もありますが、IPAの試験は受験料が安いです。(ベンダー試験の1/4ぐらい)腕試しにはもってこいだと思います。